プレスとは、凸型と凹型の工具(金型)の間に板状の材料を挟みこみ、機械で強く押さえることにより、製品の形に成形したり、曲げたり、穴あけやカットなどをする加工法です。同じ形状の製品を大量生産するのに適しているので、身近な家庭用品から産業用機械まで、幅広く使われています。その代表的な例として、私たちにとって身近な存在である自動車があげられます。自動車の車体や金属製燃料タンクなどは、ほとんどがプレス工法で作られています。
プレス機は、1台1台が独立した『タンデムプレス』と複数の金型を1台のプレスにセットできる『トランスファープレス』に大きく分けることができます。車体パネルは形状が複雑なので、プレス成形を複数の工程に分けて行います。トランスファープレスでは、セットされた複数の金型の間のパネル搬送を自動で行うため、飛躍的に生産性の向上が図られ、近年の生産方式として日本では主流となっています。
また、鉄鋼(スチール)が基本的な材料として用いられますが、アルミニウム材、ステンレス材など素材にバリエーションを持たせ、適切なプレス工法と組み合わせることによって、無限の可能性を秘めた加工法と考えられています。