環境

環境マネジメント

環境方針のもと、環境関連法令等を遵守し、環境マネジメントシステムの構築・維持・継続的改善を行います。また、製品を開発する場合に製品の安全性はもとより、環境に与える影響を最小限に抑えるため、環境負荷物質の削減と省資源・省エネルギーを推進します。

サステナビリティ委員会にて、気候変動対策を含む環境に関する方針や目標、活動計画等を審議・決定し、サステナビリティ委員会の下に設置した環境委員会にて取り組みの推進および四半期毎に定期的な進捗フォローを行っています。

ユニプレスグループは、2004年から環境マネジメントシステムの国際規格であるISO14001の認証取得を推進してきました。環境マネジメントシステムを運用し、企業活動による環境への負荷を軽減するための取り組みを進めています。2024年度の認証取得事業所の割合は、ユニプレスグループ全体で91.3％(生産拠点数ベース)です。

電動化の進展により、更なる車体の軽量化と高強度化を実現するための技術開発が重要となる中、当社は「安全性」と「環境性能」の両立に貢献できるよう、超ハイテン材やホットスタンプ、アルミ化対応技術等、軽量化をはじめとする戦略的技術開発を推進しています。更に、当社の精密プレス技術を活かすことにより、電動車パワートレイン部品への参入に向けた取り組みを行っています。

ユニプレスグループは、持続可能な社会を実現するために、限りある資源の有効活用をマテリアリティの1つとして捉えています。環境方針に基づき省エネルギー・省資源・再利用・再資源化を推進し、鉱物資源や水資源の使用抑制・廃棄物の排出抑制を推進しています。

産業廃棄物リサイクル率向上に向けた活動

当社が排出する廃棄物のうち約90%以上を占める鋼材は再資源化が進んでおり、これについてはすでに安定したリサイクルを実現しています。そのため、リサイクル率の目標設定においては、あえて鋼材を除いた産業廃棄物を対象とし、より意欲的な水準で目標を掲げています。

産業廃棄物排出量とリサイクル率の推移

樹脂材料のリサイクル

樹脂事業では、独自の工法(USM工法※)を活かしたリサイクルシステムを構築しています。カーメーカーと連携し、市場から回収されたバンパーリサイクル材が最大50％混合されたリサイクル材を樹脂プレス部品に採用しています。また、USM工法にて生産工程で発生した樹脂プレス製品のスクラップは100％社内で再利用しています。このリサイクル材の活用により、環境保護への貢献と同時に、部品のコストダウンによる製品の価格競争力の向上にもつながっています。
※USM (Unipres Stamping Molding)工法：熱で溶かした樹脂を金型上に流し込みプレス成形する工法

製品に使用される、あるいは製造時に排出される環境汚染物質や化学物質によって、人々の健康や生物多様性に影響を及ぼす可能性があります。ユニプレスグループは、環境方針に基づき、環境負荷物質（有害化学物質を含む）の使用削減や制限に取り組み、大気・水・土壌の汚染の予防を図ることで社会への責任を果たしていきます。

大気環境および水質環境の保全

ユニプレスでは、「大気汚染」「水質汚濁」に関わる規制基準違反0件を中長期的な目標として活動しており、2024年度は国内での規制基準違反0件でした。

高懸念物質への取り組み

ユニプレスではお取引先のご理解、ご協力のもと高懸念物質をはじめとする環境負荷物質の含有状況を把握し、お客様への報告を行っています。また、PRTR法、国内化学物質関連法、欧州ELV指令、REACH規則等各国化学物質規則の規制強化に的確、迅速に対応するため、環境委員会にて、情報共有、対応策の検討などを随時実施しています。

水資源は事業継続に不可欠な資源であると同時に、事業を展開する地域の住民にとっても大切な資源であることを認識し、水利用量の削減や環境負荷の低減に努めています。

各事業所では冷却水の循環使用や冷却水の二次利用、漏水パトロールを実施することで水資源の有効利用に取り組んでいます。

日本国内の総取水量の推移