令和2年7月豪雨により被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます。
2020年初頭からの新型コロナウイルス感染拡大は、世界中に混乱を招き、経済へかつてない深刻な影響を及ぼしております。
全く予測できなかった未曾有の危機下において、当社として今後もあらゆるリスクに備えた対策をしておく必要があると再認識し、より幅広い事態を想定したBCM(事業継続マネジメント)の対応強化を図ってまいります。
新型コロナウイルスの感染拡大は、同時に、社会生活での働き方を大きく変える契機ともなりました。特に、多くの企業で実施したテレワークの導入・拡充は代表的なものです。当社においてもテレワーク等をはじめとした、柔軟で多様な働き方の推進をCSR課題の一つとして今後も従事してまいります。
目まぐるしく変化する世の中において、ユニプレスグループが成長・発展を続けるためには、社会に選ばれ、社会から必要とされ、人の役に立たなければなりません。ユニプレスが社会に貢献できることは2つあると考えます。
一つは地球温暖化を食い止める、その役割の一翼を担っていくことです。現在、自動車業界では、ゼロエミッションを実現するため電動化へのシフトが進んでおります。電動化を成立させるためには車体の軽量化が非常に重要となってまいります。当社は、超ハイテン材やホットスタンプを駆使して軽量化を実現し、今後も電動化を促進するための大きな役割を担ってまいります。
もう一つは安全です。特に、衝突時の負傷リスクを軽減するための乗員保護は、自動車を生産する上で永久的な課題です。軽量化との兼ね合いもある中で、材料開発や形状の工夫により安全性を満足させる車体構造を作り上げる、そこにユニプレスの技術的なノウハウが活かされているといえます。
ユニプレスは、強みである高度なプレス技術により今後も社会のニーズに応えるとともに、持続可能な社会の発展に貢献してまいります。
2019年度は、2030年度までに達成すべき課題を全社的に洗い出しCSRの中長期目標を策定いたしました。2030年、更にその先を見据えたCSR活動の推進のためには、事業活動全体を通じたステークホルダーの皆さまとの協働が必要不可欠となります。ステークホルダーの皆さまの関心を意識し、対話を重ね、相互理解を深めることにより、今後も期待に応えてまいります。

